日本一大きい企業の決算発表がありました。
20年3月期は、前期比10%増 約2兆1千億円 21年3月期は、前期比79.5%減 5千億円 (予想)
コロナショックでも黒字を確保できる見通しとは、さすがトヨタ様です。
販売台数は、20%減少したとしても利益を出せるのはすごいの一言。
リーマンショックの時は、18%減少で赤字でした。
この決算発表を受けてもトヨタの株はあまり下がりませんでした。
織り込まれているという便利な言葉で片付けていいのか疑問ですが、ともかく市場への影響は限定的です。
ですが、トヨタ以外の自動車産業が生産台数20%減少を受けて、黒字ですむはずがないと思っています。
体力のある大企業は大丈夫でしょうが、自動車産業の裾野は広く中小企業や零細企業をまきこんで車をつくっているのです。
全ての企業が生き残れるかといわれれば、否。おそらく脱落する企業もでてくると思います。
部品が無いと車は作れませんので、トヨタは傘下の企業群を援助しなければならないでしょう。
トヨタ単体ではいいけれども、トヨタ連合になれば様子は変わってくる。
トヨタが生産台数が20%落ちますよと、傘下の中小企業に警告を発しているように見えます。
トヨタ傘下企業は、売上20%減少でも生き残るための事業計画を作り始めるでしょう。
コロナの影響は見通しが立たない中で、あえてトヨタは売上予想を発表したのだと考えます。
20%減少でもなんとか頑張れ!必要な資金、人、設備と生産体制。計画が経たなければ政府のように大混乱してしまいます。