日本の個人金融資産は2000兆円を突破したらしいです。
国の借金が1000兆円超えだけど、金融資産が上回っているから大丈夫と言われていますね。
個人金融資産の内容は以下の通り。
現預金 1070兆円
保険年金 540兆円
株式 210兆円
投信 90兆円
現金預金が50%を占めています。思ったよりも現金の割合が少ない感じがしますね。
保険年金のうちGPIG(年金機構)は約200兆円運用しています。
2000兆円を人口の1億3千万人で割ると1人あたり金融資産1500万円
これには、将来もらえるお金、年金も個人資産に含まれているので個人の口座預金+年金+保険の合計です。
65歳からもらえる年金の一部も含めてなんですね。
こんな金額持ってないという人がほとんどのはずです。
これは平均値ですから、金融資産5兆円の社長が1人いるだけで平均値が上昇してしまいます。
2人以上世帯の金融資産平均値は約1100万円。
ですが中央値は420万円(2019年度)です。
中央値と平均値の乖離率は3倍近く。
ですから、現金から投資へといっても一部のお金に余裕のある人だけしかできません。
しかも、金融資産だけの統計なので、住宅ローンなどの負債は関係ありません。
ローン残高があるのに、残りの現預金を株に投資できるか?という問題もありますね。
一般に住宅関連の支出は生涯賃金の3割くらいにもなります。
その3割を株に投資して4%運用したら恐らく、生涯賃金の5割くらいの差がでるでしょう。
これが貧富の差が拡大する原因なのでしょうね。
株を買うということは、お金が増えて帰ってくる将来を買うということ。
リーマンショックを経験しているとそんな常識は皆無でした。
もう少し早く知りたかったなぁ。