モデルケースは、年金3,700万円不足する。 2019財政検証

年金月額 1万3千円減少 (2045年度検証ケースⅤ)

2019年9月、厚生労働省より年金財政検証が公表されました。

https://www.mhlw.go.jp/content/000540198.pdf (リンク:厚生労働省

年金財政検証は、5年に1度に実施されます。

さまざまな、ケースを想定し年金財政が破綻しないように年金支給額を算出しています。

最も、可能性のあると思われるケースVについては、経済成長0%、物価上昇率0.8%です。

その場合、年金支給額は、2019年度 22万円 → 2045年度 20.7万円 と試算されています。

2045年の年金不足2000万円問題は、どうなる

日本経済が、財政検証ケースV通りに成長した場合で、モデルケースを仮定すると、

3,682万円不足になります。

老後2000万円問題の報告書そのものが無かったことになってしまって、端数が検索できていません。

報道では、老後不足分合計=5.5万円/月 x 12ヵ月 x 30年 = 1,980万円 でした。

ケースVで当てはめてみると

 ①年金が1.3万円/月減額される。(物価上昇分は含まない)

 老後不足分合計=6.8万円/月 x 12ヵ月 x 30年 = 2,448万円

 ②物価が0.8%/年上昇する(支出27.5万円/月x12ヵ月x0.8%)+(2年目)+・・(30年目)

 物価上昇分合計=1,234万円  *(支出額がすべて、0.8%/年上昇と仮定)

年金不足合計額=①+②=3,682万円

まとめ

あくまでも、モデルケースでの計算です。各家庭によって、年収も違えば、支出も違います。

持ち家の方もいれば、賃貸の方もいるはずです。(ちなみに、モデルケースは持ち家なので賃貸の方は支出は多くなるでしょう)月27.5千円の生活費なんて必要ない、10万円で暮らせる方なら、年金だけで生活できそうです。

とはいえ、独身で退職予定の私の場合は、年金10万円もらえないかもしれません。(爆)

計算してみて分かったのですが、物価上昇の影響がとても大きいです。いままでは、年金があがらずともデフレであったため、年金が増えなくてもなんとかなりました。

日銀は、物価上昇率を2%に目標設定しています。2%達成時には、5,000万円以上が足りなくなると思われます。ほとんどの家庭が現状の生活を維持できなくなるのは間違いないでしょう。

私たちができることは、収入を増やせないなら、支出をカットするしかなさそうです。

家や車のダウンサイジング。保険の最小限の契約。通信料の節約が大きな所でしょうか?

私も、格安Simに変更して少しでも節約する意識をもって生活しようと考えました。