退職金控除20年以下は年40万円、20年以上分は年70万円です。
この控除金額の20年以上の分が減額(年40万)を検討しているというニュースが飛んできました。
勤続年数40年とすると現行では、
20年x40万+20年x70万 = 2200万円の控除です。
年40万に一律に改定されると
40年x40万円=1600万円
600万円も課税対象が増えてしまいます。
2200万円の退職金は、大企業しかないでしょうけれどIdecoをしている人は合算になるので対象となる人が増えるのではないでしょうか?
idecoは所得控除もあり給付時には退職控除と減税のメリットがダブルで美味しいです。
でも、退職金とidecoが合算された控除なので、退職金控除自体が減額されてしまうと課税される可能性がとても高くなってしまいます。
平均的なサラリーマンで年間27万円拠出できるので、退職金を合わせて年40万では絶対に少ないしほぼ課税されてしまいます。
せっかく、Idecoが認知されて積立する人が増えたと思ったら、課税強化で蓋をされてしまいました。
さらに、IDECOには隠された税金があります。
それはIdecoの年金資産には1.173%の特別法人税が掛かるということです。
今は一時停止中で、税金が掛かっていないですが、idecoの資産が増え、近い将来に課税される可能性が高いです。
年率1%以上ってやばいですよ。
20歳から60歳までの40年間で40%以上を税金でもっていかれるんです。
平均すればもう少し低いかもしれませんが、20歳で拠出した金額が40%、40歳なら20%という事になりますね。
これが、確実にリターンを損なってしまいます。
若い時ならば、特定口座でインデックスの方が途中で課税されないのでリターンが良い
と思います。
もちろん、特定口座の方も課税強化されるでしょう。
現行の20%から30%くらいにはなるのかな。
なので、若い人はNISAを優先させて、残りは特定口座で普通に積み立てた方がリターン
が高くなるでしょう。
特に問題なのは、IDECOは60歳まで引き出せないから、税金は60歳まで強制的に取られてしまうのが厳しいです。
法改正で簡単に資産形成が崩れていくいい見本だと思います。
気を付けましょうね。