ベストよりベターな選択をする。

40代で早期退職をしてしまったわけですが、必ずしもベストな選択だと思っていません。

ベストな選択は、定年まで会社に残り続けることが資産の積み増しができて一番良かったと思います。

老後のための資産運用などせずとも、厚生年金や貯蓄があります。平均寿命まで余裕で生きていけるはずです。

ただ、精神的に限界に近かったため、ベストな選択を断念しました。

会社の同期からも「辞めたら幸せになれない」とまで言われました。自己逃避、辞表を出す直前まで胃が痛くなるほど悩みました。

もちろん、転職という選択もあったのですが、同類の仕事になってしまいます。

他の会社は全くわかりませんが、辞めた会社は、土日でも平日でも真夜中でも電話がかかってくることがありました。

幸い、お酒が好きではないので、いつでも会社に行ける体制は整っています。

でも、深夜に呼ばれて会社で徹夜とかしていると、段々疲弊してきます。

限界が近かったです。

電話の音がすごく怖い。びくっと反応します。

このままだと、深刻な結末を迎えそうな気がしていました。

とにかく、逃げ出そう。 

それが、最悪の結果を回避する唯一の方法のように思えました。

悩みながら、辞めた後の事が怖いけれども、何とか退職の道にすすみました。

正直、会社に対して未練はあります。とくに金銭面では年収がバイト2年分だと考えると勿体ないです。

1年働ければ、1年働かないでいいのですから。

でも、ベストを選択して、最悪の結果になったら、それまで耐えてきた意味がありません。

今は、限界が来て取り戻せない事態になる前に決断ができてよかったと思います。